2007年4月19日(木)「しんぶん赤旗」
長崎市長が死亡
言論を暴力で封殺する社会にしてはならない
志位委員長が記者会見
伊藤一長・長崎市長(61)が銃撃された事件で、同市長は十八日午前二時二十八分、銃創による大量出血のため搬送先の長崎大学付属病院で死亡しました。長崎署捜査本部は同日、殺人未遂の現行犯で逮捕した指定暴力団山口組水心会会長代行、城尾哲弥容疑者(59)の容疑を殺人に切り替え、本格的に動機を追及するとともに、関係先を家宅捜索しました。
日本共産党の志位和夫委員長は十八日、国会内で記者会見し、伊藤一長長崎市長が暴力団関係者のテロ行為により殺害されたことに関し、次のように表明しました。
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一、伊藤市長の回復を願っていましたが、痛ましい結果となり、衝撃を受けています。長崎の平和式典にうかがったさい、「核兵器のない世界」を願うメッセージをのべられていた伊藤市長の姿を思い起こします。ご遺族の方々に、心からのお悔やみを申し上げます。
一、このテロ行為は、わが国の自由と民主主義にたいするもっとも凶暴な攻撃であって、絶対に許されないものです。とりわけ、選挙期間中に、候補者をテロによって殺害するというのは、民主政治の根幹を危うくするものです。強い憤りをもってこの蛮行を糾弾します。
一、暴力団関係者による犯行とのことですが、事件を厳正に捜査し、こうしたテロ行為が二度と繰り返されないよう、無法な暴力の根を断つことを強く求めます。自由な言論を暴力で封殺することが横行する社会にしては、絶対になりません。