2007年4月17日(火)「しんぶん赤旗」
“参院審議は衆院の足らざるところを”
保岡議員が暴言、陳謝
十六日の参院本会議では、改憲手続き法案の提出者の保岡興治衆院議員が民主党議員に対する答弁で、「参議院においては、ゼロから議論を始めるのではなく、衆議院での審議を踏まえて、足らざるところを集中的に審議されると思う」などと二院制を否定する発言を行いました。参院審議を衆院審議の補完物のように扱った発言に、“参院軽視だ”と議場は一時騒然となり、数分間にわたって答弁がかき消されました。
日本共産党の市田忠義書記局長は質問の冒頭、保岡氏の発言について、「参院の存在を事実上否定する答弁に厳しく抗議するとともに、その撤回を求める」と表明しました。
その後、参院議院運営委員会の理事会に、保岡議員が出席し、「表現に不十分な点があり、誤解を与えたことにおわびを申し上げる」と陳謝。自民党が会議録の訂正を提案し、民主党も了承しました。