2007年4月13日(金)「しんぶん赤旗」

改憲手続き法案 衆院委強行

世界平和7人委アピール

国の根幹の問題 十分審議せよ


 改憲手続き法案(国民投票法案)の衆院通過を自民・公明の与党が強行しようとしている中、「世界平和アピール七人委員会」が十二日、改憲手続き法案に対するアピールを発表しました。

 アピールは「憲法改正というもっとも根源的かつ基本的な投票を、投票率に関係なく、有効投票数の過半数という決め方では適切ではない」と与党案や民主党案を批判。「憲法改正における主役は国民」であり、憲法改正成立要件を「(国民投票で)総有権者の過半数の賛成を必要」とすべきだと訴えています。

 また「国の根幹にかかわる憲法改正の手続きは、拙速で進めることなく」と要望し、改憲手続き法案に十分な審議を求めています。

 七人委員会は、日本初のノーベル賞受賞者、湯川秀樹博士らが参加して一九五五年に結成し、日本国憲法の平和主義にもとづく訴えや核兵器廃絶などの呼びかけをおこなってきました。

 現在の委員は、武者小路公秀(大阪経済法科大アジア太平洋研究センター所長)、土山秀夫(元長崎大学学長)、大石芳野(フォトジャーナリスト)、井上ひさし(日本ペンクラブ会長)、池田香代子(ドイツ文学翻訳家)、小沼通二(物理学、慶應義塾大学名誉教授)、池内了(天文学・宇宙物理学者、総合研究大学院大学教授)の七氏。



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