2007年4月11日(水)「しんぶん赤旗」
中小向け融資を削減
塩川議員 政策金融法案で追及
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日本共産党の塩川鉄也議員は、十日の政策金融公庫法案についての衆院内閣・経済産業委員会連合審査会で、中小企業金融公庫などの日本政策金融公庫への統廃合で、中小・零細業者への融資が「先に削減ありき」で縮小されていく問題を質問しました。
法案では、二〇〇五年十一月の経済財政諮問会議での方針を受け、中小企業金融公庫の「一般貸付」の「撤退」の枠組みがつくられています。
塩川氏は、「長期、固定、低利」という「一般貸付」は、日本の中小・零細製造業の資金繰りを支えてきたと述べ、民間金融機関の中小向け貸し出しが縮小するもと、民間で同等のものができるのかただしました。
渡辺喜美行革担当相は、「そうしたたぐいのものは民間でもでている」としながら分野の違う住宅ローンを例にあげ、中小・零細向け融資の具体的な例は示せず、今後の中小向け融資の削減を否定しませんでした。
甘利明経済産業相は、中小・零細企業向け金融の縮小で、融資の「空白」ができる可能性を認め、「空白がないようにきちんと注視して対応する」と答えました。
塩川氏は、「先に削減ありき」で再編がすすめられていることに問題があると指摘し、政府の果たすべき中小・零細企業振興に逆行すると批判しました。