2007年4月10日(火)「しんぶん赤旗」

いっせい地方選

5県で県議空白克服

道府県議102、政令市議124議席


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(写真)街頭で当選の報告をし、市民から祝福を受ける萩原量吉氏(左)と、前垣ただし、かとう清助、山本りか各四日市市議予定候補=9日、三重県四日市市

 八日投票のいっせい地方選前半戦の開票が九日未明に完了し、四十四の道府県議選と十五の政令市議選の当選者が確定しました。日本共産党の獲得した議席は、道府県議選では百二議席(推薦二含む)で前回比八減、今回新たに三市が加わった政令市議選では百二十四議席でした。

 日本共産党の得票数は、道府県議選で二百八十八万一千八百九十七票、得票率は7・6%(前回は三百二十四万四千百五十二票、8・7%)、政令市議選は、百六万五千六百票、得票率12・4%でした。

 前回の道府県議選で議席空白となった六県のうち、栃木県で野村節子氏(宇都宮市・上三川町区)、三重県で萩原量吉氏(四日市市区)と真弓俊郎氏(津市区)、鳥取県で市谷知子氏(鳥取市区)と錦織陽子氏(米子市区)、佐賀県で武藤明美氏(佐賀市区)、宮崎県で前屋敷恵美氏(宮崎市区)がそれぞれ当選し、空白を克服しました。

 しかし、愛知県では克服がならず、新たに福井県、熊本県で県議空白となりました。

 道府県議当選者数は前回比で、山形県が一から二に、福島県が二から三に、長野県が党公認六から七に、大阪府が九から十に、滋賀県が二から三に、奈良県が三から五に、山口県が二から三に、香川県が一から二へとそれぞれ前進しました。

 また、定数一の大阪府大阪市大正区で小谷三鈴氏が、高知県須崎市区で谷本敏明氏(党推薦)が大激戦を勝ち抜き、定数二では、長野県が三選挙区で、京都府、大阪府、高知県がそれぞれ二選挙区で議席を獲得しました。

 さらに、被災地の新潟県長岡市・三島郡区で竹島良子氏が、新幹線駅建設が問題となっている滋賀県草津市区で西川仁氏が、奈良県生駒郡区では三十二歳の宮本次郎氏が党の初議席を獲得。米軍再編・基地機能強化の焦点である山口県岩国市・玖珂郡区では久米慶典氏が議席を回復しました。

 一方、埼玉県、神奈川県、兵庫県、福岡県がそれぞれ三議席減、北海道、静岡県が二議席減となるなど、合計では前回比で八議席減となりました。

 政令市議選では、前回比で大阪市が十三から十六議席に、川崎市が七から十議席に躍進。今回、新たに政令市となった新潟、浜松、堺を除く十二政令市の議席合計は百五議席で、前回比一増となりました。


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