2007年4月6日(金)「しんぶん赤旗」
タミフル集計
精神神経症状341人
異常行動 未成年者8割近く
インフルエンザ治療薬「タミフル」を服用後に、「意識不明」「眼球上転」「失神」「下半身まひ」「錯乱発現」など精神神経症状を起こした事例が、「異常行動」を含め三百四十一人にのぼることが四日までの厚生労働省の集計で分かりました。
このうち「異常な行動が記録されている」事例は百二十八人。服用後に死亡したのは五十五人。「異常行動」以外の四十七人のうち九人が突然死でした。(図参照)
「異常行動」と記録されていない事例でも「二時間後、呼吸していないことに気付き、心肺そ生を行いながら救急で搬送。約四時間後、うっ血性心不全で死亡」「急性心不全が発現、救急で搬送されたが、死亡」などいずれも重篤な病状を起こしています。
異常な行動をした患者百二十八人中、「十歳から十九歳」五十七人(44・5%)、「十歳未満」四十三人(33・6%)と未成年者が八割近くを占めています。「インフルエンザウイルスに感染していない」のに「タミフル」の投与をうけて「異常行動」の病状を示した事例が九例あり、因果関係が「タミフル」以外に考えられない事例もありました。
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