2007年4月5日(木)「しんぶん赤旗」
全国学力テスト
板橋、吹田で「番号方式」採用
教組、党議員団の要求実る
二十四日実施予定の全国一斉学力テストについて文部科学省が、氏名の代わりに個人が特定できない番号を記入させる方式を認めたことを受け、番号方式での実施を決める教育委員会が相次いでいます。日本共産党や教職員組合、市民団体などが個人情報を保護するために氏名を記載させないよう求めてきた運動が市区町村を動かしています。
東京都板橋区では日本共産党区議団が四日、区教育委員会に「番号方式」での実施を申し入れました。区教委側は「今回の学力調査については氏名を書かずに番号を記入するようにすることを都に回答した」と答えました。
大阪府吹田市では市教育委員会が三日、共産党市議団にプライバシー保護のため、児童・生徒は全員、番号を記入する方式にすると明らかにしました。
党市議団は、三月議会で、外部のテスト業者が個人情報を集約する問題点を指摘。全教吹田、新婦人なども個人情報を守るよう申し入れをしてきました。
文科省は「特別の事情」がある場合は区市町村教委の判断で番号方式を認めるとしました。六日までに都道府県教委を通じて文科省に連絡が必要だとしており、全教では緊急に番号方式での実施を求める申し入れ活動に全力をあげています。
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