2007年4月5日(木)「しんぶん赤旗」
「知っていますか改憲手続き法案」
弁護士らがアンケート
「どのくらい知っていますか 『国民投票法案』」――。与党が今月半ばにも成立を狙う改憲手続き法案（憲法改正国民投票法案）について、弁護士らでつくる「国民のための国民投票法を考える会」（代表世話人・田場暁生弁護士）が四日、東京、京都など四都府県で街頭アンケートを実施しました。同会はこれまでに行った全国の調査結果を集計し、五日に国会で行われる中央公聴会で、公述人を務める弁護士が、この調査結果を盛り込んで意見を述べます。
アンケートの設問は「法案が審議中であることを知っていますか」「国会や国民の間の議論は、もう採決してもよいという程度に、尽くされたと思いますか」など。
この日、東京都豊島区のＪＲ池袋駅前での調査には、同会の弁護士や賛同する市民ら約二十五人が参加。アンケート用紙と法案の概要を書いたチラシを持ち、通行人に回答を呼びかけました。
同会は三月二十八日、大阪府と新潟県で地方公聴会が開かれた際にも、両府県で調査を実施。三百十七人から回答を得ました。それによると、改憲に賛成する人も含めて九割以上の人が、法案について「審議が尽くされていない」「わからない」と回答しました。
田場弁護士は「予想以上に、法案の内容が知られていない。ほとんどの人が『議論が不十分』と考えていることもわかった。このことを国会に直接届け、審議に反映させたい」と話しています。
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