2007年4月5日(木)「しんぶん赤旗」
公明は平和破壊 福祉破壊の党
札幌 市田書記局長が批判
日本共産党の市田忠義書記局長は三日、札幌市内で行った街頭演説で、公明党を二つの点で批判しました。
一つは、公明党が日本共産党に対して「共産党はいろいろな実績を言うけれども、予算に反対しているから、反対だけが実績だ」と言い回っていることです。
市田さんは「予算は項目ごとに採決するんじゃないんです。一括で採決するんですから、部分的に私たちの要求が取り入れられることがあっても、増税や庶民への痛み、福祉切り捨てがいっぱいあるような予算に反対するのは、当たり前じゃないでしょうか」と解明。
公明党が八年前まで、野党として国の予算に全部反対してきたと指摘し「予算に反対は実績がないというのなら、そのまま公明党自身に跳ね返ってくる。自分たちだけは予算に反対しても実績はたくさんある、というこんな手前勝手な言い分があるでしょうか」と批判しました。
市田氏はもう一つ、公明党が一貫してアメリカのイラクへの侵略戦争を正しい戦争だと言い張っている点に言及しました。
イラクが泥沼状態に陥るなかで、あの戦争は間違っていたとアメリカ国内からも反省の声が出ています。しかし、いまだに正しかったと言い張っているのが、日本政府と自民、公明両党です。
市田氏は、テレビ討論での公明党・冬柴幹事長(当時)との論戦を紹介。
「どんな政権であっても、外国が武力でその国の政権を倒すなどということは、国際法上絶対認められていない。しかも大量破壊兵器はいまだに見つかっていない」との市田氏の批判に、冬柴氏は「イラクの面積は広いから探すのに時間がかかる」「旧日本軍の毒ガスが中国のチチハルで見つかるには六十年間かかった。だから時間がかかるんだ」と言い訳して、誤りを認めようとしませんでした。
市田氏は「こういうのをみなさん、語るに落ちるというんじゃないでしょうか」と述べると、大きな拍手が起こりました。
市田氏は「共産党の悪口を言っている暇があったら、平和の党だとか、福祉の党だとかいう看板を、平和破壊の党、福祉破壊の党と書き換えるために力を尽くしたらどうでしょう」と、痛烈に批判しました。