2007年3月30日(金)「しんぶん赤旗」
狛江市の予算が成立
借金減らし生活予算充実
東京
東京都狛江市の矢野ゆたか市長が提案した二〇〇七年度一般会計予算案(二百十一億六千百万円)が二十九日、同市議会本会議で日本共産党、明政クラブ(自民党系)、生活者ネットの賛成多数で可決・成立しました。
公明党、民主党は反対しました。
同予算は、子どもの医療費助成を、すでに実現した小学校入学前までの全員無料化をさらに拡大し、小・中学生の医療費自己負担分の三分の一助成を実施。市民の念願だった中学校完全給食の〇九年度実施に向けての業者選定、認可外保育室利用者への助成、三階以上に住む高齢者(要介護3以上)へのごみ出し援助、民間木造住宅の耐震補強の支援、小・中学校の耐震診断の完了など、市民の切実な要望が盛り込まれています。
また、〇七年度予算では、市の借金残高がピーク時(三百二十四億円)から全会計で四十億円(一般会計で二十一億円)も減少します。矢野市政になってからの一九九七年度から〇七年度までの十一年間で返済した借金は、合計で三百六十三億円(一般会計で二百七十八億円)にのぼります。
この間の粘り強い努力が実り、前市政(自公が与党)がつくった巨大な借金の返済と国による地方財源カットがあったなかで、安定した財政運営の見通しを切り開いています。