2007年3月26日(月)「しんぶん赤旗」
バス事故対策強化を
参院委で小林議員 点検期間の徹底求める
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日本共産党の小林みえこ議員は二十日の参院国土交通委員会で、昨年八月の山陽道の高速バス事故など相次ぐバス車両の火災事故について、政府に安全対策の強化を求めました。
バス車両火災事故は、二〇〇三年度から昨年十二月までに八十六件発生しています。
小林氏は、整備点検期間を一カ月から三カ月にのばした規制緩和が事故多発の背景にあるのではないかと指摘しました。冬柴鉄三国交相は「毎日の点検と三カ月点検をきっちりやれば事故は防げた」として「三カ月点検を順守するようバス事業者、整備事業者に徹底する」と答えました。
小林氏は、車齢十年をこす車両の事故の確率が高いことに関して、車齢十年以上のバスの毎月点検整備など安全対策強化を要求しました。冬柴国交相は「日常点検をきちんとやってもらうよう監査や安全総点検の中で事業者への指導をおこなっていく」と答えました。
政府の規制緩和でバス会社は一・六倍に増加。業界の過当競争で赤字に陥るなど収益が低下し、ネットオークションで中古バスが売られています。小林氏は、公共交通の使命である乗客の安全を確保するために規制緩和の見直しと必要な規制強化に踏み切るよう求めました。冬柴国交相は「規制緩和は逆戻りできない」「事後規制を厳密に行うために監査員を増やすこと、そのために予算を増やすことで対応する」と答えました。