2007年3月24日(土)「しんぶん赤旗」
知事選に負けるや予算に賛成
県民あざむく民主の堕落
名古屋で志位委員長が批判
日本共産党の志位和夫委員長は二十三日、名古屋市内でおこなった演説で、「オール与党」自治体のもとで「政党の堕落」が起こっているとして、民主党の“にわか野党”ぶりを批判しました。
今年二月の愛知県知事選では、現職の神田真秋知事を自民・公明が推薦し、民主党は「対立」候補を擁立しました。日本共産党は県政の抜本的転換をもとめて阿部精六氏を推薦してたたかいました。
志位氏は、知事選で県政批判をやったはずの民主党が、知事選直後の二月議会で、神田知事提出の来年度予算はじめ八十八の議案すべてに賛成したと指摘。地元紙・中日新聞も、「『建設的野党』筋通せず」との大見出しで、民主党県議の言葉として、「難癖をつけても、結局は『マル』。これで今後は『ノー』と言えなくなる」(三月二十一日付)との自嘲(じちょう)の言葉を報道していることをあげ、「これは、政党の退廃ではないでしょうか。これでは選挙のときだけ野党になる“選挙野党”です」と批判しました。
その上で志位氏は、「日本共産党は県政の抜本的転換をもとめて阿部精六氏を推薦して堂々とたたかいました。このたたかいは、大義のあるたいへん大事なたたかいだったと思います」と力を込め、あたたかい拍手に包まれました。