2007年3月21日(水)「しんぶん赤旗」

改憲手続き法廃案に

自衛隊はイラク撤退せよ

全国で行動

中央集会2500人

市田書記局長あいさつ


 「九条改憲と地続きの改憲手続き法案を許すな」「イラクから米軍・自衛隊は撤退せよ」。アメリカのイラク攻撃から四年を迎え、安倍内閣と自民、公明与党が改憲手続き法案の今国会での強行を狙う緊迫したなかで二十日、全国で抗議集会や宣伝が繰り広げられました。東京では、朝から国会前で労組・市民団体のメンバーが座り込み、憲政記念館での集会、夜の日比谷野外音楽堂での「3・20中央集会」(実行委員会主催)と終日、行動しました。


 ♪もしもひとつだけねがいかなうならば―。広島の中学生が作詞した歌「ねがい」の二千五百人の大合唱が野外音楽堂に響きました。「憲法を守ろう!」のプラカードやノボリが揺れ、壇上からの訴えに「よし頑張ろう」のかけ声が飛びます。

 「平和が危ない」のプラスターを手にした川崎市の石井太清さん(63)は「いてもたってもいられません。いま地域の九条の会で路地裏から路地裏へと宣伝しています。法案を阻止したい」と力を込めました。

 主催者あいさつで全労連の坂内三夫議長は「九条改悪は、イラクで行われたようにアメリカの戦争があれば一緒に武力行使する国に日本をつくり変えようとするもの」とのべ、集会をバネに行動の強化を訴えました。

 連帯あいさつで日本共産党の市田忠義書記局長は、同法案が九条改悪と地続きで、不公正・非民主的な内容だと批判。「事態は緊迫しているが、同時に急速に高まる反対運動は改憲勢力の思惑を狂わせつつあります。法案の危険な狙いを急いで国民の中に広げ葬り去ろう」と呼びかけました。

 「5・3憲法集会」実行委員会の高田健さん、日本イラク医療支援ネットの佐藤真紀事務局長が連帯あいさつ。高校生や原子力空母母港化に反対する市民が訴えました。集会後、参加者は国会へデモ行進しました。



■関連キーワード

もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp