2007年3月19日(月)「しんぶん赤旗」

マドリード 40万人行進


 【パリ=浅田信幸】スペインからの報道によると十七日、イラク戦争開始四周年とマドリードの連続列車爆破テロ三周年にあたり、全国百カ所近くで反戦デモが繰り広げられました。首都マドリードでは主催者発表で四十万人がデモ行進、同日の行動としては欧州最大規模になりました。

 マドリード社会フォーラムの名で呼びかけられたデモには、社会労働党(与党)、共産党を中心とする統一左翼、労組ナショナルセンターの労働者委員会と労働総同盟などが賛同。著名な文化人らも多数が加わり、「イラク占領を終わらせよ、グアンタナモ基地収容所を閉鎖せよ」と書かれた横断幕を先頭に市内を行進しました。

 列車爆破テロの現場となったアトーチャ駅前広場で行われたデモ終結集会では、イラクへの侵攻開始を確認したブッシュ米大統領、ブレア英首相、アスナール・スペイン首相(当時)の謝罪とイラクからの外国軍撤退を求めるアピールが読み上げられました。

 二〇〇四年三月十一日の列車爆破テロでは二百人近い乗客が死亡する惨事となりました。現在、裁判が進行中ですが、被告はスペインが米国を支持しイラクに派兵したことがテロの理由だと主張しています。

 テロ事件の直後に実施された総選挙で社会労働党が勝利し、現サパテロ政権が誕生。スペインはイラクに派遣していた部隊を撤退させています。



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