2007年3月17日(土)「しんぶん赤旗」

トヨタは償いを

東京大気汚染裁判 本社前で患者訴え


 ぜんそく患者らが国、都、自動車メーカーに被害補償を求めた東京大気汚染公害裁判の原告団・弁護団など約千人は十六日、トヨタ東京本社(東京都文京区)前に集まり、死亡した原告の遺影や名前を書いたパネル、「ディーゼル排ガスNO!」ののぼりをかかげて、全面解決と公害被害者救済を求めました。

 この日の「あおぞら総行動」で、原告団の西順司団長らがトヨタ、日産自動車と交渉。真冬に逆戻りしたような寒風のなか、原告らは病気の体をおして、トヨタ東京本社前ですわりこみ、「トヨタは空気を汚した責任を認め、謝罪と正当な償いを」と訴え、街頭パレードしました。

 トヨタ前の行動では、原告団の石川牧子事務局長が「私たちは、夢も希望もすべてを奪われ、薬で命をつなぎとめてきた。謝罪し賠償させるまで、けっしてあきらめはしない」と訴えました。

 原告の男性(61)は「昨年九月に東京高裁がだした解決勧告に励まされる思い。元に戻らない体にした自動車メーカーは一日も早い謝罪を」と要求。同じく女性(64)も「医療費の心配なく老後を暮らせるようにしてほしい。青い空に戻して、安心して呼吸できるようにしてください」と思いをぶつけました。



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