2007年3月16日(金)「しんぶん赤旗」
民主・中井氏の光熱水費問題
国民への説明責任ある
志位委員長
日本共産党の志位和夫委員長は十五日の記者会見で、民主党の中井洽元法相の資金管理団体が、二〇〇五年分の光熱水費として計上した二百八十六万円をタクシー代や慶弔の花代などの経費を付け替えて政治資金収支報告書に記載していた問題について問われ、「(中井氏側は)『勘違い』としているようだが、どうして車代などが光熱水費になるのか。これは『勘違い』では起こりようがないことだ」とのべました。
志位氏は、中井氏側の行為自体が政治資金規正法違法(虚偽記載)になるとしたうえで、「なぜ車代、花代が光熱水費に化けたのか、中井氏は国民にきちんと説明する責任がある。それが納得がいかないようだったら、国会で真相を明らかにする必要が出てくる」と強調しました。
また安倍首相がこの問題で中井氏を批判していることについて問われ、「安倍首相がこの問題で批判する資格があるのか」とのべ、松岡利勝農水相が自らの光熱水費問題でいっさい説明を拒み、安倍首相も居座りを容認しつづけていることを指摘。「他の党のことをいうなら、まず自ら真相を国民の前に明らかにするイニシアチブをとるべきだ」とのべ、松岡農水相の証人喚問の必要性を強調しました。
志位氏は「この問題は、間違っても自民、民主両党がお互いにすねに傷をもっているからといって、なあなあで済ませるようなことがあってはならない。そうなれば国民の強い批判をあびることは疑いがない。お互いがきちんと自らの問題を明らかにすることが必要だ」とのべました。
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