2007年3月15日(木)「しんぶん赤旗」
他人のHP 丸写し海外視察報告
公明党 こっそり撤回
福岡市
福岡市の公明党市議が税金で海外視察に行きながら、視察後、他人のホームページなどを丸写ししたリポートを市議会議長に提出していた問題で、その公明市議がこのリポートをこっそりと「撤回」していたことが、十四日までに明らかになりました。
フランス・イタリア・スイスなどを十日間の日程で「視察」(二〇〇五年十月)した公明党の中原貢、黒子秀勇樹、石田正明の各市議らは、一人九十九万九千四百五十円という上限百万円ぎりぎりの費用を使いきりました。
視察後に出したリポートは、他人の文章をほとんど丸写ししたものを、あたかも自分の文章であるかのようにして市議会議長に「報告書」として提出していました。
日本共産党市議団がこの問題を調査し、記者会見で公表すると新聞やテレビをふくめ市民の大きな批判が起きていました。
公明党市議らは、丸写しした報告書を「撤回のうえ別紙のとおり再提出します」として、今月二日付で新リポートを提出しました。しかし、パリの再開発について、報告文ではA4一枚たらず。しかも、このテーマのリポートの大部分をインターネット上の文章の「引用」で埋めるなど、ずさんなものでした。
日本共産党の宮本秀国市議団長の話 「なぜこうした問題が起きたか、責任者は誰かなど、市民の疑問にまったく答えず、こっそり撤回するなど言語道断のやり方。他の自民、民主、社民もまったく自己検証がなかった。きたる市議選の焦点の一つ。税金を浪費するこれらの勢力に厳しい審判を、と訴えたい」