いまこそ国民の運動を急速に強めるとき

志位委員長が会見

（写真）記者会見する志位和夫委員長＝11日、高知市

　日本共産党の志位和夫委員長は十一日、遊説先の高知市内で記者会見し、改憲手続き法案をめぐり、安倍晋三首相がこの間、五月三日までに成立させるとの言明をしてきたことについて、「そもそも行政府の長である首相が、立法府の問題である法案の扱いについて、衆参両院の審議日程を拘束し、参院もふくめて五月三日の憲法記念日までに成立させろと号令をかけること自体、立法府に対する介入であり、越権行為だ。議会制民主主義を破壊するものだ」ときびしく批判しました。

　志位氏は、「改憲手続き法案は中立的な法整備ではなく、九条を変え、『海外で戦争をする国』をつくることと一体・地続きだ」と指摘し、法案の非民主的・不公正な内容を批判。その上で、「改憲派にとって都合のいい仕組みが盛り込まれている悪法を、期限を区切って事もあろうに憲法記念日までに通す企てには強く反対する」とのべました。

　また志位氏は、改憲手続き法案をめぐり、与党内で矛盾が出ていることについて問われ、「改憲もそのための手続き法案も、国民は望んでいない。安倍内閣は、支持率が下がるもとで、内閣の延命のため、党略的・私略的な思惑で、タカ派的な号令をかけている。しかし、こうしたやり方は、与党内でも“これではついていけない”などの矛盾をうみ、安倍首相も既定方針どおりにはいかなくなっている」と指摘。「国民の運動を広げるなかで、与党内の矛盾も広がる。いまこそ国民の運動を急速に強めるときだ。運動面でも国会論戦でもがんばっていきたい」と強調しました。