2007年3月13日(火)「しんぶん赤旗」
知事選終わったら「与党」
愛知の民主党
県予算案に賛成へ
二月の愛知県知事選で現職の神田真秋知事に対立候補をたてた同県の民主党県議団は十二日、議員団会議を開き、来年度予算案に賛成する方針を決めました。
同党県議団の片桐清高団長は記者会見し、予算組み替え動議を提出し、否決された場合でも「知事選挙でたたかった成果も盛り込まれており一定の評価はできる」と予算案に賛成すると発表しました。
民主党は、自民、公明両党とともに「オール与党」として現在三期目の神田知事を二期八年間支えてきました。二月の知事選で、「この八年間の任期中、知事と協力してきた私たちにとっては、情においては忍びない」(昨年九月議会)としながら、自公との「相乗り」を禁止する同党の方針に基づいて対立候補をたてました。
推薦候補が敗れ「建設的野党」を宣言。しかし予算案をめぐっては四月の県議選をにらみ、「野党として対立軸を鮮明にすべきだ」との意見の一方、「予算に反対したら選挙はきつい。相手に攻撃材料を与える」と、賛否両論が噴出していました。同党ベテラン県議は賛成方針決定後、「反対する理由が見つからない」と語りました。
愛知県の〇七年度予算案は、約二兆二千四百五十億円。国の社会保障改悪・国民負担増路線に追随し、暮らし・福祉の独自施策の切り捨て縮小の一方で、大企業奉仕の開発推進が盛り込まれています。