2007年3月8日(木)「しんぶん赤旗」
廃案求め国会要請
改憲手続き法案 重大局面
|
与党が改憲手続き法案(国民投票法案)の今国会成立をねらうなか、「軍事費を削って、くらしと福祉・教育の充実を」国民大運動実行委員会などの市民、労働団体は七日、同法案の廃案を求め、平和と暮らしを守る要請行動をしました。
衆院議員会館前には赤、黄、緑、青の労組・市民団体の旗が春風にひるがえりました。主催者を代表して農民連の石黒昌孝事務局次長は、改憲手続き法案を与党が単独で成立させる意向を示していることについて、「横暴なやり方は許されない。法案内容も改憲派に有利な不当・不公正なものだ。廃案に力をあわせ、暮らしと命を守るために頑張ろう」と呼びかけました。
日本共産党の佐々木憲昭衆院議員に改憲手続き法案反対の三万人分の署名を託しました。佐々木議員は、安倍首相や自民党が三月中に衆院通過を画策している緊迫した情勢を報告、「支持率低下のあせりから反動路線をむきだしにした。危険な内容を急いで話し、粉砕するたたかいを広げよう」と激励しました。
約三百人の参加者は、「県選出議員に改憲手続き法案廃案を要請してここにきた」(神奈川労連)、「“七分でわかる紙芝居”を作り改憲手続き法の廃案と憲法を守る運動をしている」(新婦人)など決意をのべました。東京都東久留米市から参加した男性(78)は、「われわれは貯金をとりくずしてようやく生活しているのに、米軍移転に何兆円も出す政府に腹がたつ」と語り議員要請活動に向かいました。