2007年3月7日(水)「しんぶん赤旗」
なくせ 貧困と格差
春闘勝利へ中央行動
「働いても貧しい社会は絶対におかしい」と壇上から訴えると、三千八百人の労働者がいっせいに「おかしいぞ!」―。「なくせ! ワーキングプア、格差と貧困」を掲げて全労連や国民春闘共闘が六日、政府・国会、経団連を包囲し、春闘勝利をめざす中央行動をおこないました。
春闘前半戦最大規模となった行動にはのべ約八千人が参加。霞が関や銀座に「時給千円にせよ」「改憲手続き法案はいらん」の声が終日、曇り空を吹き払うように響き渡りました。
東京・日比谷野外音楽堂で開かれた総決起集会では、全労連の坂内三夫議長が、いくら働いても貧しい低賃金や労働法制改悪、改憲手続き法案などをあげて「おかしい」と訴えるたびに、あふれかえった場内が「おかしい!」と呼応。坂内氏が「今春闘で必ず前進する確信をもって元気にたたかおう」と呼びかけ、交運共闘、自治労連、パート労組連絡会などの代表が決意表明すると、「よしやるぞ」「がんばろう」の声援や大きな拍手がわきおこりました。
参加者はこのあと、国会と銀座に分かれてパレード。熊の着ぐるみや「犬だけじゃない生活もがけっぷち」「改憲手続法はいらん」など思い思いのプラカードやゼッケンを携えて行進しました。
自営業と配送パートの掛け持ちで働く神奈川県相模原市の男性(36)は「月収約十八万円で自分が食べていくのが精いっぱい。結婚も家族も持てない。ぜひ最低賃金を千円に引き上げたい」。
大阪市から参加した女性(57)は、「私たちは平和を創る憲法が好きです」と書いた横断幕を掲げて経団連前まで行進。「憲法を原点に春闘をたたかい要求実現の道を開きたい」と話しました。