2007年3月3日(土)「しんぶん赤旗」
非正規雇用 最高33%
労働統計06年平均 女性では53%
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総務省が二日発表した労働力調査(速報)によると、パート、アルバイト、派遣、契約社員など非正規雇用の労働者が二〇〇六年平均で、全体の33・0%を占めて過去最高に達し、女性では52・8%にのぼることが分かりました。
この統計は、会社役員を除く雇用者のうち非正規の職員・従業員が占める割合を示したもの。統計を取り始めた一九八四年二月の時点では男女合計で15・3%でしたが、その後ほぼ毎年増え続け、〇三年には30%(男女合計)、女性で50%を突破しました。
役員を除く雇用者は〇五年に比べ、正規、非正規社員とも増加しましたが、増加幅では非正規社員が上回りました。
特に若年層(十五―三十四歳)の非正規社員は年を追って増加する傾向にあり、〇六年は〇五年比五万人増の三百三十四万人にのぼりました。
派遣労働の原則自由化など、自民、公明や民主の各党などがこの間推進してきた労働法制の規制緩和がこうした非正規雇用の増大の背景にあります。