2007年3月3日(土)「しんぶん赤旗」

旧同和施策終結へ

東大阪・長尾市長が表明

　昨年七月に市長に復活した大阪府東大阪市の長尾淳三市長は二日、二期目最初の予算案発表に続き本会議で市政運営の方針を明らかにしました。旧同和施策の終結へ強い決意を示しました。また「『市民が主人公、くらしの活路をひらく市政』実現のため」として五つの重点目標をかかげました。公約に基づく民主市政の着実な前進が実感できるものとなっています。

　先月二十六日に発表した当初予算案で、旧同和関連事業費について二〇〇六年度比で約一億九千万円削減しています。長尾市長は削減対象について「法令順守の観点から是正措置の必要なものや、各市での旧同和施策をめぐる不正事件もあり、今日的な市民批判の高まりのなかで緊急に是正が必要なもの」だと説明。引き続き各種同和関連事業の総点検を進め、「市民に情報を公開するとともに、不正や利権に対してはき然とした態度で臨み、公正・公平で効果的な事業に改める」とのべました。

　重点目標は「市民の命とくらしを守る」「中小企業・商店街を応援し、若者の雇用を増やす」「教育や子育ての環境整備」「清潔・公正で市民に開かれた市役所」「市民参加のまちづくりと交通網整備」など、市民のくらし・営業の充実、子どもの教育、市民参加を重点においた五項目。具体的には、障害者ケアホームの運営安定化事業、中小企業の訪問相談支援事業、子育て支援センター建設に向けたシンポジウム開催、タウンミーティングの開催などの施策を示しました。

　予算案を審議する市議会は二十九日までの予定です。