2007年3月2日(金)「しんぶん赤旗」
自民・品川区議を告発
政調費不正で東京地検に
東京・品川区の「品川区民オンブズマンの会」の佐藤龍雄代表(69)は一日、自民党区議団の築舘武雄前幹事長=一月二十五日に離党、無所属に変更=が領収書などを偽造し、政務調査費を不正受給したのは詐欺罪などにあたるとして東京地検に告発しました。
告発状によると、築舘区議は二〇〇一年度から〇五年度にかけて、区内の書店などから白紙の領収書を受け取り、勝手に金額を書き込んで領収書を偽造、虚偽の収支報告書を議長に提出し、政務調査費をだまし取ったと指摘。刑法の有印私文書偽造とその行使、詐欺、虚偽有印公文書作成とその行使に該当するとしています。
代理人の佃克彦弁護士とともに告発状を提出した佐藤代表は「領収書を偽造して、税金を自分のポケットに入れることは明らかな犯罪行為。返せばいいという問題では済まされない。東京地検はしっかり調べて、厳正な対応をしてほしい」と語りました。
築舘区議は、書店や文房具店から白紙領収書をもらい、自分で金額を記入し政調費を不正受給したことを認め、一月二十二日に七十六件・計約二百九万円と延滞金約三十八万円を区に返還しました。
自民品川区議団はキャバレーやカラオケスナックでの飲食費まで政調費から支出していたことが佐藤氏らの調査で判明。住民が「税金での飲み食いは違法だ」と返還を求めた二次にわたる訴訟では、いずれも「目的外支出」と認定する判決がだされました。