2007年3月1日(木)「しんぶん赤旗」

障害者の参政権広げたい

岐阜・中津川 代読裁判口頭弁論


 岐阜県の中津川市議会で発声障害をもつ小池公夫市議(日本共産党)の代読発言を認めなかった市議二十七人と議長、市に損害賠償を請求する裁判の第二回口頭弁論が二月二十八日、岐阜市の岐阜地裁で開かれました。原告の小池市議の地元、中津川市をはじめ各地から七十人余の支援者が傍聴に駆けつけました。

 口頭弁論では、原告・被告の代理人双方が書面を準備。原告代理人は「憲法に保障された権利として、原告が希望する代読発言を保障するよう」に主張しました。

 被告代理人は二月二十六日、「和解する機運ではない」を旨とする準備書面を提出。法廷で争う構えを崩さず、次回口頭弁論を四月二十五日午後四時、同地裁で行うことを確認し閉廷しました。

 報告集会で、弁護団から「司法判断で憲法違反となれば、障害者差別の是正と議会制民主主義の前進につながる」と報告。小池氏も代読で「法廷内外の運動を通して障害者の参政権を広げていきたい」と述べました。

 昨年十二月、日本共産党市議団が提出した「市議会議員の発言保障に関する決議」案を自民系、民主系、公明、社民の反対多数(二十七対五)で否決。小池市議は、市議会多数派の不当な人権侵害を、裁判で明らかにしようと提訴しました。

 一日から始まる市議会で、日本共産党市議団は、議長、議会運営委員長に協議の場を設けるよう申し入れを行い、小池市議の代読発言の実現を求めていきます。


もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp