2007年3月1日(木)「しんぶん赤旗」
自民党
改憲へ国民運動
推進本部設置方針 4月に大集会計画
自民党は二十八日、改憲国民運動推進本部を新たに設置し、本部長就任予定の安倍晋三首相を先頭に改憲世論の盛り上げをはかる国民運動を展開する方針を明らかにしました。中川秀直幹事長が同日夕、東京都内のホテルで開かれた自民党議員の会合でのべたもの。
中川幹事長は会合のあいさつで「いよいよ安倍内閣のもとで憲法改正の国民的議論を高めるために推進本部を置いて運動をはじめていく」とのべました。自民党は改憲国民運動推進本部の設置を受けて四月中に党主催の改憲大集会を開催する予定で、それまでに改憲手続き法案を与党単独でも強行可決したい考えです。
中川氏はまた、改憲運動団体として自民党議員を中心につくる自主憲法期成議員同盟(会長・中曽根康弘元首相)へ自ら再加入したと明らかにしたうえで「自主憲法はわが党の立党の原点だから、(自民党衆参議員)全員に入ってもらうように私からお願いする」と同議員同盟の再活性化をはかる考えを示しました。
同じ会合であいさつした中曽根元首相は改憲機運が国民の間に盛り上がらない現状を憂慮し、民主党、公明党とも連携し国民運動を展開するとして「国会が憲法の研究や調査をやってきたが(改憲の必要性が)国民に全然浸透していない。国民に知ってもらい、国民と一緒に(改憲を)やる政治家が必要だ。議員同盟に自民党の議員全員に入ってもらい、それができたら民主党の議員に入ってもらい、公明党に協力してもらう。超党派的な議員同盟に広げ、国民とともに憲法改正運動をおこそうと、自民党にいろいろと(取り組みの)お願いをしている」と語りました。