2007年2月25日(日)「しんぶん赤旗」
クラスター爆弾に関するオスロ宣言
二十三日に閉幕したクラスター爆弾に関する国際会議が採択した「クラスター爆弾に関するオスロ宣言」の全文は次の通りです。
各国グループ、国連諸機関、赤十字国際委員会、クラスター爆弾連合、その他の人道団体は、二〇〇七年二月二十二―二十三日にオスロで会合し、クラスター爆弾によって生じる人道問題に効果的に対処する方法を議論した。
クラスター爆弾の使用によって引き起こされる重大な結果と、緊急の行動をとる必要を認識し、諸国は以下のことを誓約する。
一、法的拘束力のある次のような国際文書を〇八年までに締結する。
(1)受け入れられない被害を民間人に及ぼすクラスター爆弾の使用、生産、移動、貯蔵を禁止する。
(2)協力と支援の枠組みを確立し、生存者とその社会への適切なケアとリハビリ、汚染地域の(不発弾)除去、危険性についての教育、禁止されているクラスター爆弾の貯蔵の廃棄を保障する。
二、これらの問題に対処するため、各国で措置をとることを検討する。
三、国際人道法の枠組みと、すべての関連する議論の場で、クラスター爆弾によって引き起こされる人道的挑戦課題に引き続き対処する。
四、〇七年五―六月にリマで、十一―十二月にウィーンで、〇八年初めにダブリンで改めて会合し、作業を続ける。地域会合を開くとのベルギーの発表を歓迎する。