2007年2月25日(日)「しんぶん赤旗」
ユニオンに入って残業代払わせよう
渋谷センター街でアピール
「ユニオンに入って残業代をもらおう」「バイトだって有給休暇をもらえる」。フリーターや派遣社員などでつくる個人加盟の組合「首都圏青年ユニオン」(伊藤和巳委員長)は二十四日、若者の職場から労働基準法違反を一掃するキャンペーンを始めました。
キャンペーン初日のこの日は、東京・渋谷センター街で牛丼チェーン「すき家」の残業代不払いをテーマに宣伝し、「渋谷から残業代不払いを一掃しよう」と訴えました。首都圏から約三十人の青年が参加し、渋谷区労連と東京地評も支援しました。
のぼりやプラカードを持ってセンター街を歩く青年らに、道行く若者の視線が集まります。二時間半ほどの間に、ユニオンへの加盟を呼びかけるパンフレット約九百枚、ポケットティッシュ五百個がなくなりました。
運送会社の仮契約社員という男性(21)は、受け取ったパンフレットをじっと見ていました。「『すき家』ってそんなことしてたの? ひでぇなぁ。自分が残業代もらわなかったらキレる(頭にくる)。だから毎月、給料がおかしくないか計算してるんですよ。違法なんだから、怒って当然だよ。いいことやってるなと思う」と話していました。
首都圏青年ユニオンの河添誠書記長は「みんな、ひどい状況で働かされているんでしょう。驚くほど宣伝の反応がよかった。法律に守られながら、会社と交渉できるのは組合だけだから、もっとユニオンを知らせていきたい。今日の宣伝を契機に、違法一掃のキャンペーンを全国に広げていきたい」と話していました。