2007年2月17日(土)「しんぶん赤旗」

6カ国協議の米代表

履行保証は多国間合意

枠組み合意との違い強調


 【ワシントン=山崎伸治】北朝鮮の核問題に関する六カ国協議の米代表、ヒル国務次官補は十五日、米CNNテレビの番組に出演し、同協議での合意について、「多国間の合意だ。中国が保証人の役割を果たしている」と述べ、行き詰まった一九九四年の米朝枠組み合意とは異なることを強調しました。

 二〇〇五年の六カ国共同声明履行の「初期段階の措置」として、北朝鮮が核施設を停止・封印することへの見返りとなる五万トンの重油についてヒル氏は、約千百五十万ドルと見積もり、「(北朝鮮以外の)五カ国で分担する」と説明。「第二段階措置」の重油九十五万トンと合わせ百万トン、二億三千万ドル相当についても分担するとしたうえで、重油支援が「実際には人道支援や経済支援となることもありうる」と述べました。

 「中国が加わっていることの重要性は強調しすぎることはない」と重ねて指摘。「もしこれでうまくいけば、他の諸国に対しても良いシグナルとなるだろう」と述べ、イランの核開発を断念させることにも役立つとの考えを示しました。


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