2007年2月17日(土)「しんぶん赤旗」
党国会議員団対策チーム
救急医療・雇用ただす
夕張問題で質問主意書
日本共産党国会議員団の夕張問題対策チーム(責任者・紙智子参院議員)は十六日、夕張市が示した「財政再建計画素案」に関し、救急医療体制の存続、雇用の確保・拡大のための政府による具体的支援や、市がかかえる債務の情報公開などをただす質問主意書を扇千景参院議長に提出しました。質問主意書は、紙、大門実紀史、吉川春子各参院議員の連名によるものです。
主意書は、約三百五十三億円もの債務の詳細がいまだに不明だとして、総務省の責任で債務の経過や原因を明らかにするとともに、総務相が「再建計画」作成にあたって夕張市の特殊性を考慮するかなどをただしています。
また、市が市立総合病院を公設民営の診療所に縮小させようとしていることに対し、人工透析体制や救急医療体制の存続、救急車二台運行体制の確保など具体的な支援を明らかにするよう質問。雇用不安によって大量の市外流出が危ぐされていることから政府の緊急就労事業を求めています。
炭鉱閉山による跡処理対策などのため旧産炭地域の財政悪化が進んだことに対しても、政府としての認識について質問しています。