2007年2月15日(木)「しんぶん赤旗」
“生活できる賃金を” 建設労働者が集会
「生活できる賃金を」「下請け単価を買いたたくダンピング競争をなくせ」―。首都圏の建設労働者三千五百人が十四日、東京・日比谷野外音楽堂で春闘総決起集会を開きました。ぱらつく雨にかっぱを着て、そろいの白いゼッケンをつけた参加者たち。「労働法制大改悪は撤回せよ」「守ろう憲法九条」「STOP!大増税」の青い文字を掲げ、集会後、国会までデモ行進しました。
「退職金もなく、貯金を崩して生活しています」というのは埼玉県蕨市の男性(72)。昨年十一月まで建具職人として働いていましたが、脳こうそくで療養中です。「十年前の方が生活が楽だった。仕事量が減っている」と話します。
「家族が大工」という東京都立川市からやってきた女性(65)は「景気は回復したというけれど、上の方ばっかり恩恵があって、私たちにはちっとも感じられない。みんなが声を大にしてたたかわなければ」と語ります。
官民の建設関係の労働組合でつくる建設関係労働組合首都圏共闘会議と生活関連公共事業推進連絡会議の共催。建設首都圏共闘の池上武雄議長は「弱肉強食の格差社会、戦争する国につくりかえようとする政府と財界の攻撃とたたかい、憲法を守り、平和が続く日本に変革していく春闘にしよう」とよびかけました。
集会では、日本共産党の吉井英勝衆院議員が国会情勢を報告しました。
集会に先立ち、国土交通、厚生労働両省の包囲行動をしました。