2007年2月15日(木)「しんぶん赤旗」
石原知事の税金飲食追及
都議会 大山議員「モラル問われる」
日本共産党の大山とも子都議は十四日、東京都議会の本会議代表質問で、石原慎太郎都知事が側近とともに公費・税金を使って公務員や国会議員、名前も明らかにしない人物らとの飲食を繰り返している問題について「税金の使い方として許されるのか。地方自治体としてのモラルが問われている」と批判しました。
大山氏は、石原知事の公費での飲食が七年間で百五十五回、千六百十五万円にのぼり、密室での飲み食いの中で都政の重要課題が議論され、都政の方向がゆがめられてきた疑惑や、私的な政治グループの結成などが話し合われた国会議員との懇談に公費を使うなど「税金の私物化」ともいえる実態を追及しました。
石原知事は「必要な人物と会い、専門的な知見を得たり、情報を収集したり、事を依頼することは当然のこと」と開き直りました。
大山氏はまた、石原都政八年間の都政運営について、「全国に例のない福祉切り下げの一方、ひたすら大型開発推進という最悪の逆立ち政治だ」と批判。都民の暮らしを守るための緊急課題として、税制改悪により住民税課税になった人のシルバーパス(敬老パス、住民税課税者は二万五百十円)を千円に据え置く特別措置の継続や老人医療費助成の廃止中止、ワーキングプア(働く貧困層)の実態調査、最低賃金を引き上げるための「東京都基準」の策定などを提案しました。
山内隆夫・福祉保健局長はシルバーパスの千円据え置き措置について「適切に検討していく」と答えました。