2007年2月12日(月)「しんぶん赤旗」
ホワイトカラー・エグゼンプション
穀田氏が断念を要求
NHK討論
十一日のNHK「日曜討論」で自民党の二階俊博国対委員長は、安倍首相の施政方針演説に「格差」という言葉がなかったと指摘され「格差、格差といって世の中の不平不満をあおる姿勢はいかがなものか。今晩の夕食にありつけない人はいない」と発言しました。
日本共産党の穀田恵二国対委員長は「現状認識が間違っている。くらしが大変だという庶民の感覚が分かっていない」と反論。政府・与党の大企業優先の「成長戦略」のもとで勤労者の所得は下がり続け、労働法制の規制緩和で非正規雇用やワーキングプアが激増しているとして「労働法制の自由化を元に戻しサービス残業や偽装請負をなくす。住民税増税などの庶民負担増を直ちに転換すべきだ」とのべました。
また穀田氏が、最低賃金制の改善とともに残業代ゼロで過労死を促進するホワイトカラー・エグゼンプションを断念するよう強調したのに対し、二階氏は「引っ込めたわけでない。国民の理解が得られるまで時間が必要だという判断だ」とのべ、国会提出を断念していない姿勢を示しました。