2007年2月10日(土)「しんぶん赤旗」
ホワイトカラー・エグゼンプション
「断念までたたかおう」
大阪 法律家7団体が集会
参院選後にも導入がねらわれるホワイトカラー・エグゼンプション(労働時間規制の除外制度=WE)に反対する集会が九日、大阪市内で開かれました。連合大阪法曹団、民主法律協会、大阪労働者弁護団など大阪の法律家七団体が共同して開いたもので、大阪労連や連合大阪の組合員、弁護士ら六百九十人が参加。「真に断念させるまでたたかおう」とのアピールを採択しました。
主催者あいさつした連合大阪法曹団の蔵重信博代表幹事は「参院選後のもくろみを許さない大きなたたかいを広げよう」と訴えました。
労働政策審議会で労働者委員を務める田島恵一・自治労全国一般評議会幹事が情勢報告し、「厚労省は導入先にありきで使用者委員で反対する人がいても押し通した。参院選後には必ず出てくる。息の根を止める運動が必要だ」とのべました。
講演した西谷敏・大阪市立大学教授は「自由に働けるというが、業務量を自分で決められる労働者はいない。異常な長時間労働をひどくするだけだ。労働時間の上限を法律で規制することこそ必要だ」とのべました。
職場の実態を紹介した損害保険会社の労働者は「目標達成のため、夜だけでなく早出残業もしている。導入されたら長時間過密労働がますますひどくなる」と批判。夫を過労死で亡くした遺族は「他の人にこんな悲しい思いをさせたくありません。絶対に導入させないで」と訴えました。