2007年2月9日(金)「しんぶん赤旗」
いっせい地方選の目標と戦略について
志位委員長が記者会見
|
日本共産党の志位和夫委員長は八日、国会内でおこなった記者会見で、記者団から四月のいっせい地方選に向けた目標と戦略について問われ、党の考え方を述べました。
志位氏は、いっせい地方選を非常に大事な選挙だと位置付けているとし、「現有議席の絶対確保と前進が、全体の目標だ」と強調。とくに、前半戦となる道府県議選、政令市議選での前進がたいへん大事になっていると述べました。
また、たたかい方に関して志位氏は、「いっせい地方選の争点がどこにあるかを、ズバリいえば、『自・公・民“オール与党”を選ぶのか、日本共産党を選ぶのか』――ここに争点がある」と強調しました。
民主党は、国政の上では、形式上は野党ですが、地方政治における自民、公明、民主の各党は、全国ほとんどの場合、知事や市長の出す予算案や議案に何でも賛成の文字どおりの「オール与党」になっています。
志位氏は、こうした実態に触れ、「自治体においては、自民党と民主党の間には、与党という点で違いはなく、まったく同じ流れにある」と指摘。「そういうなかで唯一の野党として住民の声を議会に届ける役割を果たしているのは、日本共産党だ。ほとんどの自治体で、こういう構図になっている」と述べました。
そのうえで具体的な問題として、▽住民福祉の機関としての自治体の役割を投げ捨てるのか、それを守るのか▽無駄遣いを進めるのか、やめるのか▽豪華海外視察のような議員としてあるまじき行動をただすのか、続けるのか――などが問われてくることになるとし、「その対決の構図は、自・公・民『オール与党』対日本共産党だ。この構図を鮮明にしながら、おおいに前進を期したい」と表明しました。