2007年2月6日(火)「しんぶん赤旗」
大阪演説会
日本共産党の前進こそ
日本の政治を良くする道
1万2000人に 志位委員長訴え
日本共産党の志位和夫委員長を迎えた演説会(党大阪府委員会主催)が五日夜、大阪城ホールで開かれ、会場は一、二、三階ともいっぱいの一万二千人の参加者であふれました。いっせい地方選をたたかう府内の全議員と予定候補、宮本たけし参院大阪選挙区予定候補、山下よしき参院比例代表予定候補らが勢ぞろいし、二大選挙の連続勝利を党の歴史に刻もうと決意を表明しました。
大阪は府政でも、大阪・堺の二政令市の市政でも、自民・公明・民主の「オール与党」か、日本共産党かの選択が鋭く問われ、参院選(大阪選挙区は定数三)でも自公民各党と日本共産党のあらそいが鮮明です。
志位氏は、女性を「産む機械」と発言した柳沢厚労相を徹底審議を通じて罷免に追い込むと表明。代表質問で浮き彫りになった「貧困と格差」の問題、憲法と平和の問題、「事務所費」で、国民の願いに背をむける自公・安倍内閣と民主党の姿にふれつつ、「たしかな野党」として正面から問題の根源をつく追及をしている日本共産党の役割を力説し、「やっぱり『たしかな野党』の日本共産党をのばしてこそ、日本の政治を良くする道が開ける」と強調しました。
大阪の地方政治について、自公民「オール与党」政治が高すぎる国保料(十五政令市で堺市二位、大阪市四位)など負担増の追い打ちをかけている実態を示し「福祉の心がない」と批判。その一方で関空二期工事、「りんくうタウン」など巨大開発によるけた外れのムダづかいを告発。同和行政の乱脈・腐敗の予算に「オール与党」が賛成し、四年前の府議選で民主や公明などの多くの候補が「解同」(部落解放同盟)から推薦・支援されていたこととともに、日本共産党の一貫した追及を示し、「オール与党」に厳しい審判をと訴え、「大阪から新しい政治のうねりを」と熱く呼びかけました。演説の節々で会場は大きな拍手と「そうだ」のかけ声、爆笑に包まれました。
これに先立ちバイオリニストの亀田美佐子さんが激励のあいさつをしました。いっせい地方選候補を代表して小谷みすず府議予定候補、清水ただし大阪市議予定候補、石谷やす子堺市議予定候補、玉井みき子吹田市議予定候補が決意表明。宮本参院大阪選挙区予定候補、山下参院比例予定候補が必勝へ全力をあげると訴えました。
大阪市内で民間の保育士をしている女性(31)は「『オール与党』の政治に『福祉の心がない』といった志位さんの言葉にその通りだと思いました。私たちの声を届ける共産党にがんばってほしい」と語っていました。