2007年2月5日(月)「しんぶん赤旗」
陸前高田・中里市長が再選
市民と共同の市政に共感
岩手
岩手県陸前高田市長選が四日投開票され、「あたらしい陸前高田市をつくる市民の声」の中里長門氏(60)=現、無所属=が、元民主党県議の吉田昭彦氏(64)=新、同=を激戦の末に破り、再選を果たしました。
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開票結果を待つ会場に「当選!」の知らせが届くと、駆けつけた大勢の市民から拍手と大歓声が起きました。
日本共産党の市議だった中里氏は四年前、タラソテラピー(海洋療法)施設の建設が問題になる中で、その中止を求める広範な市民に推されて市長選に無所属で出馬し、初当選しました。
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市長選では、タラソの中止で市の借金も減少に向かい、市民と市政が力を合わせた努力で子育て・福祉、産業振興、雇用などでの成果が広がってきたことに、中里市政継続への期待が高まりました。
中里氏は、タラソ中止で始まった新しい市政の流れを元に戻すのではなく、市民とともにさらに前進させることを訴えました。
有権者からは「借金で大変になるところだった。タラソをやめて本当によかった」「困ったときに、すぐ助けてくれるのは中里さんだ」など熱烈な支援の声が多数寄せられ、「市民の声」事務所には連日、市民が詰めかけました。
吉田陣営は、地元出身の民主党衆院議員の後援会と一体となった激しい組織戦を展開。「(中里市政では)公共事業は四月からなくなる」などのデマ宣伝も繰り広げました。
開票結果は次の通り。
当 中里 長門60無現 九八六五
吉田 昭彦64無新 七三四一
(投票率82・73%)