2007年2月4日(日)「しんぶん赤旗」
憲法と教育 守ろう
東京集会に1700人
運動さらに
「まもろう憲法!ゆるすな改悪教育基本法!2・3東京集会2007」(同実行委員会主催)が三日、東京・日比谷公会堂で開かれました。教育基本法が改悪されてから東京で開かれる初めての大集会で、千七百人の参加者は、憲法を守る取り組みを強める決意を新たにしました。
集会は憲法劇「がんばれッ!日本国憲法」で幕開け。実行委員会の浜林正夫代表(一橋大学名誉教授)は「教育基本法は改悪されたが、政府は運動で追い詰められた。支持率が低下している安倍内閣の点数稼ぎのため、子どもにとって大事な教育を犠牲にしていいのか。運動のスタートラインとしての決意をいっそう固めよう」とあいさつしました。
渡辺治一橋大学教授が「安倍政権は教育基本法改悪と改憲で何をめざすのか」と題して講演し、改憲手続き法(国民投票法)案を通さないたたかいの重要性を強調しました。
「日の丸・君が代」強制に従う義務のないことの確認を求めた「予防訴訟」原告団の宮村博共同代表が東京地裁での勝訴について報告。「スピーチの鎖」では、十一組の人たちが各地域・分野における教育や憲法を守る取り組みを報告しました。
参加者は「あらためて日本国憲法と『教育基本法(一九四七年)』を読み合い、学習し、語り合いましょう」などとする集会アピールを確認。実行委員会の石山久男事務局長は「集会は、さまざまな分野で憲法を生かそうと活動しているみなさんの熱い思いで大きく成功した。憲法・教育を守るたたかいには一刻の猶予もない。地域から運動をつくり上げ、国会に届け、さらに大きく広げていこう」と訴えました。