2007年2月3日(土)「しんぶん赤旗」
柳沢厚労相は辞めよ
吉川・紙議員ら 街頭で
「女性は『子どもを産む機械』じゃない!」。日本共産党と民主、社民、国民新の野党四党の女性国会議員は二日、柳沢伯夫厚労相の辞任を求める緊急の共同街頭宣伝を東京都内の有楽町マリオン前で行いました。
日本共産党からは、吉川春子参院議員団長と紙智子参院議員が参加しました。昼下がり、宣伝カーの上には、野党四党の議員が十人以上登壇。多くの人が立ち止まって、各党の訴えに聞き入りました。
紙氏は、柳沢厚労相の発言が「女性に対してだけでなく人権感覚に、非常に問題がある」と指摘。「今回の発言で、(厚労相としての)資格がないことが明らかになった」と訴えました。また、一月二十九日に紙氏も参加して、超党派の女性議員が柳沢厚労相に対して辞任を求める申し入れをしたものの、任命責任を持つ安倍首相は「厳重に注意した」とするだけで、なんらけじめをつけずに審議を強行していることに対し、「二重三重のあやまりだ」と批判しました。
吉川氏は、「女性は、人口政策の対象ではなく主体である。特に、産む性の女性が自己決定をすることに世界は取り組む」とした一九九四年の国際人口開発会議(カイロ会議)での宣言を紹介。柳沢厚労相の発言は「少子化の責任を女性に押しつけるものだ」として、即時辞任を求め、「政府は産みたくても産めない人をなくす政策を行うべきだ」と訴えました。
仕事終わりに通りかかった男性(68)は、「女性を卑下する発言だ。許せない。安倍さんは、(大臣を)守らないと自分の身が危なくなるのでしょうが、辞めさせるべきです」と語りました。