2007年1月31日(水)「しんぶん赤旗」
野党党首会談の経過について
市田書記局長が会見
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日本共産党の市田忠義書記局長は三十日、同日の野党三党による党首会談の経過と、日本共産党の考え方について説明しました。
民主党の鳩山由紀夫幹事長から、野党党首会談の提案が市田氏にあったのは、二十九日の午後三時。鳩山氏は、事務所費問題など「政治とカネ」の問題と、柳沢伯夫厚労相が女性を「産む機械だ」と発言した問題を議題にしたいとの考えを説明しました。
市田氏は提案を検討したうえで、鳩山氏に「念のために確かめておきたい」として、二十九日に小沢一郎民主党代表が衆院本会議で行った代表質問の趣旨について、「自民党や閣僚が疑惑をもたれている問題について、彼らが明らかにするか否かにかかわらず、疑惑をかけられた政治家がみずから事実を公表するという意味ですね」と確認しました。
鳩山氏はいったん、「自分は、そう解釈しているが、相談した上で、そういう趣旨かどうか返事をする」と述べましたが、その後、「(民主党の対応が)信用できないのなら、参加してもらわなくても結構です」と回答してきました。
市田氏は会見で、こうした経過を説明し、「党首会談をわが党にいったんは申し入れたが、それを撤回した」と指摘。「疑惑をかけられている政党といっしょになって、その問題をあいまいにしたまま、与党を追及するために力を合わせることになれば、疑惑隠しに手を貸すことになりかねないので、念のために確かめたのが経過だ」と述べました。
また実際に小沢代表も二十九日の衆院本会議で「自分はいつでも公表する用意がある」とし、その後の記者に問われて「公表するタイミングはそのときの判断だ」と述べていることを挙げ、「私が心配していた通りになっている。どの党であろうと、相手が公表しなくても、みずから事実を明らかにすべきものだ」と述べました。
そのうえで市田氏は、今後の国会内での野党間連携について記者から問われ、「(野党間には)基本的な政策の違いはあるが、国会戦術上、一致する点があれば連携するということは、これからも変わらない。こういうことがあったから、四党で連携することはいっさいないということではない」と述べました。