2007年1月29日(月)「しんぶん赤旗」
イラク反戦 米首都で50万人
下院司法委員長、J・フォンダさんも 「兵士すぐ戻せ」
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【ワシントン=山崎伸治】「トゥループ・ホーム・ナウ」(兵士をすぐに戻せ)―米各地から集まった人たちの声が米議会を覆いました。全米最大の反戦組織の連合体「平和と正義のための連合」の呼びかけで二十七日、ワシントンでイラク撤退を米政府と議会に求める集会とデモ行進が行われ、五十万人(主催者発表)が参加しました。
市内中心部の広場での集会では、イラク帰還兵とその家族、民主党のジョン・コニヤーズ下院司法委員長ら反戦の立場を表明している連邦議員、人権活動家のジェシー・ジャクソン師、労働組合指導者らさまざまな人たちが登壇。女優のジェーン・フォンダさんがベトナム戦争以来初めて、屋外での大規模な反戦集会で訴えました。
マサチューセッツ州ハーバードの中学生、マライア・アーノルドさん(12)も壇上で「米国の若い人たちに訴えたい。立ち上がって“もうこりごりだ、戦争は今すぐやめよ”と政府に声をあげよう」と呼びかけました。
参加者は手に思い思いのメッセージを書いたプラカードや横断幕などを掲げ、米議会の周辺をデモ行進しました。
オレゴン州から来たケリー・スタイヨイングさんは、「増派は間違いだと思います。必要なのは速やかな撤退です」と語り、「撤退を」と書かれたピンク色のプラカードを持った娘のジュリアンさん(7っ)と行進しました。
この日は、西海岸のサンフランシスコなど全米二十数カ所で集会やデモなど反戦の声を上げる取り組みが繰り広げられました。ワシントンでは二十九日、集会参加者が議会を訪ね、イラク撤退を求める決議案、法案に賛成するよう議員に働きかけます。