2007年1月28日(日)「しんぶん赤旗」
消費者被害どう防ぐ
弁護士らリレートーク
悪質商法やクレジット・サラ金被害など、さまざまな消費者問題に対する取り組みを報告する「消費者問題リレー報告会」が二十七日、都内で開かれました。弁護士や司法書士、消費者団体、市民ら百四十人が参加しました。
個々の消費者問題について、最新の動きを交流しあうため、弁護士らが一九九六年から開いています。この日の集会では、約三十人の報告者が次々と演壇に立ちました。
サラ金などの高金利引き下げ運動の先頭に立った宇都宮健児弁護士は「多重債務問題の背後にある格差・貧困の問題にどう切り込んでいくかが課題」と話しました。
近年相次いで問題となった悪質リフォーム被害や、高価な呉服を次々に買わせる「過量販売」事件などについて、弁護士らがそれぞれ報告。いずれも、被害者がクレジット会社のローン契約を結ばされている点を指摘しました。クレジット問題に詳しい池本誠司弁護士は「簡単にローン契約を交わすクレジット会社が、悪質商法を助長している」と話しました。
米川長平・ライブドア株主被害弁護団長は訴訟の経過を報告。統一協会の霊感商法対策に取り組む山口広弁護士は、安倍首相ら与党政治家が、統一協会のダミー団体の大会に祝電を送っていた問題について「なぜ公職にある政治家が祝電を出すのか。(霊感商法の)加害者を励ますことになる」と批判しました。