2007年1月27日(土)「しんぶん赤旗」
国民の願いにこたえる中身なし
首相演説に志位委員長が感想
|
日本共産党の志位和夫委員長は二十六日、国会内で安倍晋三首相の施政方針演説に対する感想を記者団に問われ、「国民の政治に対する願い、思いにこたえる中身、国民の心に響く内容がまったくない」とのべました。
このなかで志位氏は、「安倍首相の演説には、『格差』という言葉も、『貧困』という言葉も、一言も出てこなかった。『ワーキングプア』が問題になり、『貧困と格差』が広がっているときに、これに対する思いもなければ、打開の方策もみえてこない」と批判。「政治とカネ」をめぐる問題では、たった二行しかふれていないことを指摘し、「自分が任命した大臣が次々とさまざまな疑惑にまみれ、事務所費問題がおこっているのに、それに対する責任もなければ、真相を究明しようとする姿勢もない」と批判しました。
その上で、「はっきり伝わってきたことが三つある」として、消費税の値上げ、財界向けの減税、憲法改定をめざして改憲手続き法案をなにがなんでも成立させること―をあげ、「これは国民がだれも願っていない方向だ」と指摘。日本共産党として、「安倍内閣の姿勢に対し、正面から対決し、国民の暮らしを守り、平和と民主主義を守るために大いに奮闘していきたい」とのべました。