2007年1月26日(金)「しんぶん赤旗」
1回の会食 52万円ナリ!?
石原都知事が税金飲食
「赤旗」日曜版28日号で報道
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石原慎太郎・東京都知事が、福祉予算を「ぜいたく」と削る一方で、仲間うちを含む会食に二〇〇〇年から〇六年までの七年間に一千万円を超える税金を支出していたことが、日曜版編集部の調べでわかりました。編集部が情報公開で得た七年分の交際費の資料から明らかになったもので、詳細は日曜版28日号に掲載されています。
この資料は、東京都秘書課が作成した石原知事の交際費の支出決裁書や領収書など。交際費のうち知事や副知事が飲食を伴う懇談で使う「接遇費」は、七年間で合計約千四百四十万円。うち知事が使ったのは主なものだけで一千万円を超えました。
会合の場所は、都内の高級料亭や高級レストランがほとんど。一本一万円のワインを一晩で六本あけたり、一本二万八千円の焼酎を飲むなどしており、一回の会食に約五十二万円使ったことも。
懇談の相手には、石原知事が選任した東京都の参与(非常勤公務員)が複数含まれるほか、渡辺喜美衆院議員(現、行革担当相)、公明党の冬柴鉄三衆院議員(現、国交相)、都議らの名前もあります。
東京都は交際費について、「支出の内容や相手方が社会通念上妥当と認められる範囲内」「必要最小限の金額となるよう常に努め」ると規定。公務員間の会食に税金を使うことも禁じています。
知事の飲み食いはこの規定の趣旨にも反するものです。
日曜版はこの間、石原知事について豪華海外旅行の実態追及や、水谷建設のヤミ献金疑惑をスクープしてきましたが、今回明らかになった税金飲食の実態も、知事の資格が問われる問題です。