2007年1月24日(水)「しんぶん赤旗」
働くルール確立させよう
労働法制改悪反対 市田書記局長ら訴え
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長時間労働を野放しにして残業代をなくす「ホワイトカラー・エグゼンプション」導入を断念させ、人間らしく働くルールの確立をめざそう―日本共産党は二十三日、東京・JR新宿駅西口で労働法制改悪反対の街頭演説を行いました。党労働法制改悪阻止闘争本部長の市田忠義書記局長、谷川智行・参院比例代表予定候補らが訴えました。
市田氏は、二十五日から始まる通常国会で、事務所費など「政治とカネ」問題や国民のくらしにかかわる予算とともに焦点になっているのが、働き方のルールをひどくする労働法制の改悪問題だとのべ、ホワイトカラー・エグゼンプションの問題を取り上げました。
「いま多くのサラリーマンが仕事で体を壊すほど長時間働いていますが、残業代さえまともに支払われません。この『サービス残業』摘発を免れようとして、法律を変えて残業代不払いを合法化しようというのが導入の狙いです」。市田氏の訴えに、サラリーマンや買い物客らが注目します。
市田氏はさらに、「エグゼンプション導入で仕事が減るわけではありません。賃金と労働時間の関係がなくなり、働かせる方はどれだけ長く働かせても痛みを感じない」と、制度を推進する経営者側が「過労死を含めて(労働者の)自己管理の問題」とのべていることを紹介。今国会への法案提出断念を確かなものにして二度と導入できないところまで追い詰めようと呼びかけました。
また、働いても働いても貧困から抜け出せない「ワーキングプア」、非正規雇用が労働法制の規制緩和で激増している現状や違法な偽装請負をただすため、働く人の声を集めてともに全力をあげる決意を表明しました。青年を代表して民青同盟の姫井二郎中央委員長、佐藤直樹同世田谷地区委員長も訴えました。