2007年1月22日(月)「しんぶん赤旗」
公正・平和へ代案探る
世界社会フォーラム開幕
ナイロビ

(写真)ナイロビ市中心のウフル公園で行われた世界社会フォーラム開会式典=20日(岡崎衆史撮影)
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【ナイロビ=岡崎衆史】多国籍企業主導のグローバル化や新自由主義経済政策に反対し、公正で平和な世界を目指す代案を各国の市民が討議する第七回世界社会フォーラム(WSF)が二十日、東アフリカ・ケニアの首都ナイロビで始まりました。二十五日までの六日間、セミナー、ワークショップなど千を超える活動が予定されています。主催者側によると、フォーラムに参加するために約八万人がナイロビ入りしています。
WSFのアフリカでの単独開催は今回が初めて。貧困、地域紛争、エイズ、債務など、アフリカが深刻に悩んでいる問題が議論の焦点となる見込みです。このほかに民営化、労働、青年、女性、住居問題などが今回のフォーラムの重点項目となっています。
二十日はナイロビ中心部にあるウフル公園で開会式典を催し、約八十万人の貧しいケニア人が生活するアフリカ最大のスラム街キベラからデモ行進しました。
開会式ではカウンダ元ザンビア大統領があいさつ。今回のフォーラムはアフリカが貧困、飢餓、搾取とたたかう上で極めて重要な機会だとし、「宗教などの違いを超えて、悪や間違いに対して共同してたたかおう」と呼びかけ、大きな拍手を受けました。