2007年1月21日(日)「しんぶん赤旗」

民主県議ら「総与党だ」「擁立忍びない」

愛知知事選で対立候補出すが…


 現在行われている愛知県知事選(二月四日投票)で、民主党は自公推薦の現職候補に対立候補をたて、自民党との「対決」をさかんに演出しています。

 ところが、愛知県議会の民主党は、二〇〇三年五月臨時議会から〇六年二月議会の約三年間で、知事提出議案六百四十三件のうち、99・6%に賛成した、れっきとした与党です。

 民主党の与党ぶりは、県連代表みずからが「今、県議会は総与党でチェックが働かないのは問題」(「朝日」〇六年四月二十六日付)などとのべるほどです。

 雪だるま式負担増につながった県民税増税について民主党は、賛成するばかりでなく、徴収率向上のためには「財産調査・差し押さえ徹底、差し押さえ財産の公売…が必要」(〇五年六月議会)などと、知事に実施を迫りました。他方、ムダな大型開発の起爆剤となった二大事業(愛知万博、中部国際空港、約二兆七千億円の投資)を推進してきました。

 昨年の九月議会で民主党議員は、二大事業を推進した知事を「うってつけの人材」とのべ、支持・協力してきたことについて「何ら悔いるところはありません」と強調。同党が知事選に対立候補をたてることについて「この八年間の任期中、知事と協力してきた私たちにとっては、情けにおいては忍びない」と心情を語りました。

 自民党県議からは「知事を与党として支えた二期八年をどう清算するのか」と皮肉られています。

 県知事選で日本共産党推薦の、あべ精六候補は「ムダな大型公共事業で県の借金は三兆八千億円にふくらむ一方、福祉・教育の分野は全国最低クラスです。自公民の『オール与党』では県政は変えられません」と訴えています。


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