2007年1月20日(土)「しんぶん赤旗」
自民区議が領収書偽造
東京・品川 政調費を不正受領
東京・品川区で、自民党区議団の築舘武雄幹事長(55)が、領収書を偽造し、資料代などの名目で政務調査費を不正に受け取っていたことが明らかになり、区民から大きな批判があがっています。築舘氏は十八日、不正を認め、区に返還する意向を表明しました。自民区議団の政務調査費をめぐっては、「税金で飲み食いは目的外支出だ」と住民訴訟が起こされ、十七日に東京高裁判決が出たばかりです。
築舘区議によると、二〇〇一年度から〇五年度にかけて、計六十二件・約百七十万円を不正請求したといいます。区内の書店と文房具店から白紙領収書をもらい、自分で架空の金額を記入していました。
築舘区議は、区議会議長だった〇三年十一月から〇四年三月にかけて、書店の領収書を偽造して計九回、約二十六万円を不正請求。一件あたり二万七千円から二万九千円と高額でした。築舘議長は、自身が偽造した領収書も含む自民党区議団の報告書を受けとっていました。
白紙領収書を渡した書店の店主(72)は「築舘さんは一年に一回くらいしか、店にこないよ。うちで買う本はせいぜい三千円から五千円程度。一回に一万円以上買うことなんかありゃあしないよ。(築舘区議に)頼まれて、毎年、六―七枚の白紙領収書を渡した。こんな使われ方をするとは思わなかった。迷惑している」と語りました。