2007年1月20日(土)「しんぶん赤旗」

久間防衛相「囲む会」

準備に市職員動員

佐世保 会費1万円 1200通案内状


 長崎県佐世保市の光武顕市長が、久間章生防衛相(衆院長崎2区)を「囲む会」の発起人に名を連ね、同市秘書課を「事務局役」として、市職員に開催準備をさせていたことが十九日、明らかになりました。

 「囲む会」は、二十七日に佐世保市内のホテルで開催を予定。会費は一万円となっています。案内状には、「『久間章生防衛庁長官を囲む会』開催事務局」の連絡先が「佐世保市役所秘書課内」と明記されています。

 発起人は、光武市長のほか同市市議会議長や商工会議所会頭、海上自衛隊佐世保地方総監ら六人です。

 同市の秘書課長によると、市職員が事務局役を担当。佐世保市と周辺の企業関係者や町会長などに約千二百通の案内状を発送し、十九日時点で約四百三十通の返答があったといいます。

 市側は、「久間氏が大臣に就任したので話を伺おうと企画した。市職員が担当するのは公務だから」(秘書課長)としています。市側が久間氏との「窓口」としている大臣秘書官は、「依頼を受けたので講演するが、政治資金集めパーティーではない」とのべました。

共産党地区委 撤回を要求

 久間防衛相を「囲む会」の「事務局役」を佐世保市秘書課が担っている問題で、日本共産党長崎県北部地区委員会は十九日、光武顕市長に「事務局役」の撤回と通信費、人件費などの公金支出の返還を申し入れました。申し入れは、石川悟地区委員長と山下千秋佐世保市議が行いました。

 山下市議は、政治家である久間氏の防衛相就任の祝賀会を自治体が行うこと自体が異常であり、憲法や地方公務員法にてらしても、重大な問題と指摘。「事務局役」を撤回し、市職員は本来業務に専念すべきだとのべました。


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