2007年1月18日(木)「しんぶん赤旗」
自民、改憲を前面に
大会で首相 手続き法案の成立も
自民党は十七日、都内で定期党大会を開きました。安倍晋三首相(総裁)が演説し、「国の骨格、国のかたちをなすのが憲法だ。立党の精神に立ち返り、憲法改正に取り組みたい」とのべ、憲法改悪に強い意欲を示しました。また、「通常国会で憲法改正の手続きを定めた国民投票法案について、各党との協議が進展することを期待する」とのべ、改憲手続き法案の早期成立を目指す考えを表明しました。
安倍首相は、四月のいっせい地方選、七月の参院選に向け、「正攻法で臨み、目指すべき方向を堂々と論じ、その実績を国民にわかりやすく示すことで、必ず勝ち抜くことができる」と強調。「やるべき課題はたじろがず断固として行いたい。美しい国、日本の建設に全力を尽くす」として、二十五日召集の通常国会で、改憲手続き法案の早期成立や、「教育再生」に関する法案などを成立させる方針を示しました。
来賓として公明党の太田昭宏代表、日本経団連の御手洗冨士夫会長も出席しました。
大会には、党所属の国会議員や地方組織の代表が参加し、参院選の必勝を期すとした二〇〇七年運動方針を採択しました。同方針は、改憲手続き法案を早期に成立させ、「新憲法制定に向けての国民的論議を喚起する」と明記。「教育改革」の推進や、靖国神社への参拝を継承することもうたっています。